top of page

亡くなった方の借金

亡くなったお父さんに負債があった場合、どうなるでしょうか?

親の負債は子供が引き継ぐのは当然と思う方もいるかもしれません。

実は相続放棄の手続を家庭裁判所ですれば負債を引き継がずに済みます。この場合はプラスの財産も一切引継げませんが。

ただし、それにはいろいろな条件があります。

まずは亡くなってから3カ月以内に手続をすること。

3ヶ月を経過してしまうと放棄は基本的にできなくなります。(例外はありますが)

また期限内に手続をしたとしても、亡くなった方の財産を処分したり隠したりするとやはり放棄はできなくなります。負債だけ逃れて欲しい財産だけもらっちゃえ!なんてことはできないってことですね。

3ヶ月の期間は伸ばしてもらうことが可能ですが、それにはやはり「伸ばしてください」という申立てを3カ月以内にしなければなりません。

肉親を亡くして精神的にキツイ時期なのに、3ヶ月の短い期間で判断を求めるのは酷な気がしますが法律で決まってしまっているのでどうにもなりません。

身近な人で親の負債がある方がいたら、ぜひ教えてあげてください。


閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

相続手続とは(その3 遺言書)

前回の記事の中で、遺産分割協議は全員が納得しなければ成立しないと書きました。 でも、特に相続人が多い場合などは、全員が納得することはなかなか難しいです。 話し合いがまとまらないと不動産の名義変更ができませんし、銀行の預金は凍結されてしまい引き出すことができなくなります。 ちょうど今年7月から一部を払い戻せるように法律が改正されましたが、あくまでも一部だけです。 それと遺産分割で兄弟や親族間に争いが

相続手続とは(その2遺産分割協議)

前回は法定相続について解説しました。 今回は相続人の話し合いによって財産の配分を決定する、「遺産分割協議」について解説します。 相続手続の中で最も多く使われる方法で、8,9割くらいのケースでつかわれているイメージです。 皆さんの中にも相続手続のため実印を押して印鑑証明書を取ってきてほしいと言われた覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。その際に実印を押す書類が「遺産分割協議書」という書類で

相続手続とは?(その1法定相続)

最近相続手続の依頼が多いです。 また、もうすぐ法律の改正があることもあって、テレビなどでも相続手続について取り上げられることも多いです。 このブログでも相続手続についてわかりやすく解説します。 1 法定相続分とは 誰かが亡くなると亡くなった方の財産は遺族の方に引継がれることになります。 それでは、遺族のうち誰がどの割合で財産を引き継ぐか・・ですが実はそれは法律で決まってい ます。(遺言書がある場合

bottom of page